自慢じゃないですけど僕は映画などを観て泣いたことがありません。
感動とか切ない思いとかはしてるはずなんですけど、それが涙という形となってあらわれることはありません。
もう10年くらい泣いてないかも知れません。
確かに人には「冷たい」「目が冷ややか」と言われることは多々あり、
肉親からも「アイスマン」というわけの分からない称号を得ております。
まあ親は僕の兄に対する態度などを見られているので仕方ないですけど。
その態度が間違ってるとも思えないし。
そんな僕ですがこの間ホントに久しぶりに頬を伝うものを感じることがありました。
何で涙を流したかというと、
リリー・フランキー著『東京タワー』を読んでです。
この本はリリー・フランキーが生まれてから今までの「オカン」との生活に関して綴ったもので、
「オカン」と呼ばれる母親と息子の生活が赤裸々にそして面白おかしく、それでいて切なく描写されております。
あまり言ってしまうとこれから読むかもしれない人に対してネタバレになってしまうので詳しくは言いませんが、
母親の偉大さや優しさ、男子に及ぼす母親の影響力を感じさせるものなのです。
何となく息子ってみんな「マザコン」的な要素を誰でも持ってるのでしょうが、
リリー・フランキーは包み隠さずいいところから悪いところまで語っております。
恥ずかしいことではなく、誰もがもつ母親への愛情として。
きましたね、これは。おすすめです。
リリー・フランキーは今までもかなり好きだったのですが、これでさらに一層好きになりました。
この人はバカを言うにしても何するにしてもすべてありのまま、等身大でものを語ります。
人が言いにくいことも、タブーとされつつある事柄に対しても飾ることなく卑下することもなく素直にものを言います。
非常に共感を得た次第です。
ちなみに僕は出張時の電車の中、「どうせ泣かないよ、俺は」とタカをくくってガラガラの常磐線の車中で読んだんですが、
あっさり持っていかれました。
最後が近づくにつれて雪崩のように感情が襲ってくる、そんな感じです。
みなさんこれは必読です。
是非是非。
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ボクはブログにも書いたのですが、リリーフランキー氏を見もせずに「苦手」としていたのですね。
もったいないことをしていました。
僕も仕事途中の営業車の中で泣きました。
多くの人に読んで欲しい作品ですね。
リリーさんのあの物悲しさが何でできてるか、わかる本ですよね。息子を持つ母として読んでもかなりぐっときましたよー。
昨日はリリー氏の「美女と野球」の文庫を山手線で読了。車内で「んふふふ…」と笑ってしまって、周囲の人の表情に異物を感知した緊張が走ったので慌てて寝たふりをしました。ごめんごめん。
いやー、シモネタも面白いんですよね〜。
95年のスタジオボイスのコラムの内容が個人的に強烈で雑誌掲載当初から現在まで10年に渡って記憶に残っていた事実。くだらないことほど忘れないもので。大切なことはいろいろ忘れてるだろうに。