2005年06月07日

ノー!ブラザー!【髪型編】

「はい、ボーズ!」 【篠山鬼心】

あれは兄が中学校3年、僕が中学校1年の時のお話。
僕が住んでいたところは結構な田舎で、自転車はヘルメット着用で通学。
学生服に白い学校指定のスニーカー、という典型的な田舎の学校であった。
何が落ちてくるのか分らないがヘルメット。
学生服とのコントラストが眩い白いスニーカー。

そして極めつけは、僕が入学した当時、男子学生はみんな『坊主』というのが決まりであった。
余談だが僕は頭の形が悪く、しかも絵に描いたようにきれーいな『富士額』であったために、
坊主にするのが非常にイヤであった。たまらなくイヤであった。
僕の場合坊主になると髪が長い時よりも見苦しいというアイロニーを招いていた。
そもそもその軍隊的な発想も好きではなかった。

そして入学したその冬。学校で一大事が起こった。『髪型の自由化』が決定されたのだ。

そうするといままでの反動か、誰もが髪が伸びるのを心待ちにし、ムースやジェル(もちろんメーカーは『ギャッツービー』ね)を手にし、それぞれの髪型を楽しんでいた。
もちろん僕も例外ではなく坊主頭からの脱皮を図るべくしばらく伸びた髪はそのままに(サッカーの平山選手のような感じ)し、次回の床屋を楽しみにしていた。

そして坊主の伸びっぱなしのような状態が見苦しくなってきた頃、『明日あたり床屋に行かなきゃ!』という待ちに待った日が訪れようとしていた。
遠足の前の児童の如く。これでボコボコヘッドともかわいい富士額ともおさらばじゃ!

明日に生まれ変わる俺、を想像しつつコタツに入って家族団らん。
『お母さん、俺明日床屋行くからお金頂戴!』
『そうね、もう伸びてきたもんね〜。わかった。』

するとコイサンマンの槍投げの如く激しい横槍が。

『お前、どんな髪型にすんだよ?』

ヤツだ!ヤツが現れた!ヒットポイント天井知らずのビッグモンスターめ!

『え、何で?』

『いや、まさか丸刈り以外の髪型にすんじゃねえかなと思ってよ』

『あ?何で?するに決まってんじゃねーかよ。口臭ーんだよお前。』

『バカいってんじゃねえよ。何考えてんだお前。
俺は中1中2と坊主だったんだぞ。それなのに何でお前が坊主じゃねえんだよ。丸刈れよ。当然だろ。』

『・・・・はぁ????!!!』

『お前が坊主を脱皮できんのは俺と同じく中学3年生の冬だ。そうじゃねえと不平等だろ。』

『(・・・不平等か????)何言ってんだ、この脂性め!!!!』

その後は取っ組み合いの大喧嘩。
あまりにも両者の希望に差異が生じていたので喧嘩が終わるわけがない。

さすがに母親も終わらない喧嘩に呆れ果て

『ハイハイハイハイ。分った分った。じゃあ○○(僕の名前)、間をとってスポーツ刈りにしてきなさい。それでおあいこ。はい終わり。』

その翌日、床屋で『スポーツ刈りでお願いします』という僕がいた。


ただ今になって思うのは、

『全然おあいこじゃないよね、お母さん・・・』

ということだ。


posted by すかんぴんプロジェクト at 13:14| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ノー!ブラザー! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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