2005年05月27日

ノー!ブラザー!【部活編】

「骨折り損の、くたばれ儲け」 【大空ツバサ】

あれは兄が中3、僕が中1のころのお話。
我々は同じサッカー部に所属していた。先輩後輩の関係というわけである。
そして毎日思うのだが、その素顔は非常に嫌なやつなのである。

基本的に入部したての1年生は校庭の隅での筋トレ、校庭の周りのランニング、そして球拾い、と相場が決まっていた。
その場合、大した接点は生じないと思うのだが、それがそうでもないのだ。
毎日2年生、3年生は練習の最後に紅白戦を行なう。ただしその場合人数が足りない場合が生じるのだ。
そうするとどうしても1年生の人手が必要となってくるのだ。毎回大体2人くらいが呼ばれることとなっている。
ちなみにそのときの僕は自分で言うのもなんだが小学校のときはキャプテンをやっており、実力に関しては1,2を争うものを持っていた。
周りを見ても自分が一番だという認識は常に持っていた。
そうすると大体試合に借り出されるのは実力のあるもの2人ということになるはずなのだが、僕は一度も試合に借り出されたことがない。
何故か?

兄が止めてたからなんです!!

頑なに僕を試合に入れることを拒み、当時副キャプテンという立場を利用してちょっとした影響力を持っていたのだ。
何だこいつ・・・?!
毎日思っていたのだが、次第に僕よりずっと下手な1年生まで借り出されるようになり、もはや諦めの境地。もういちいち楯突くのも面倒くさいので次第に僕は当たり前のこととして筋トレに励むようになった。

しかしある日、いつものように僕以外の1年生数人が借り出され、毎度の如く筋トレを行なう僕。
そして30分くらいたってからだろうか、
『おい、○○(僕の名前)、試合に入って』
とキャプテンからのお声。
『(・・・何で?)』

今まで呼ばれたことのなかった試合に何故か入ることになったのだ。
そしてグラウンドに向かい、さてやったるか!と思ったところ、
ピッチの外に出て歩っている兄を発見。
『(何か腕押さえてるぞあいつ・・?)』

とりあえずピッチに入り試合に参加。ちょっと余裕のあるときに同じく試合に出ていた同級生にチラッと聞いてみる。
『・・・そういえば何でアイツ外出たの?』

『いや、何かさっき無理やりオーバーヘッドキックやろうとして着地のとき変な感じで手を着いたみたい・・・』

『・・・バ、バカじゃん・・・』

そしてその日、家に帰ったら右腕にごっついギブスをつけた兄が、
『センタリングが悪いんだよぁ』
と、ブツブツのたまっていた。
診断結果、右手首骨折。

そしてその日以降僕は試合に参加することになった。

翼くんにはなれなかった兄。


posted by すかんぴんプロジェクト at 13:25| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ノー!ブラザー! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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