2005年04月01日

ノー!ブラザー!【おとなの階段上る編】

「兄からぼた餅」【パスガル】

生まれてから兄が上京するまでの16年間、同じ屋根の下で暮らし、同じ屋根の下なのに必要以上に必要以上に人の領域に入ってくる兄。
そんな兄でもワタクシの領域には入ってこない唯一のアンタッチャブル区域があった。
それは・・・

『異性(エロ)』に関してです。


これに関してはまず「ひたすら恥ずかしい」ということが挙げられると思う。
僕もそうだがおそらく兄もそう思っていたはずだ。よく男兄弟同士「彼女とうまくいってないんだよね・・・」といった内容を話すドラマがあったりするのを見かけるが、それは嘘です。脚本家に男兄弟がいないだけのことです。絶対そう。
(まあその前に言っておくと僕と兄は高校が男子校だったのでしたくてもできなかったという、ただ単に話すことがなかったという可能性は否定できないが・・・)
とにかく兄と異性(エロ)に関して話した記憶がない。今だって話したくもない。そもそも僕は兄と付き合ってくれるヒト科の生物がいるとはいまだに思っていないが。

ただそこは好奇心とエロ真っ盛りの学生時代。イヤでも見え隠れするんですよ、エロが。
僕は兄のエロ本の隠し場所は大体把握していた。そして隠し読む日々は結構続いたものだ。
しかし「長渕剛、ビデオ事件」に代表されるとおり(過去ブログ参照)、バカ兄のことだから僕がエロ本を隠し読みすることくらい絶対分かっていたはずである。
勝手に使ったり見たりすることがバレればボディ3発は覚悟しなければいけないところだが、ことエロ本隠し読みに関しては何も言われたことがない、いいや言えなかったのだろう(反語)。
あいつは自分が「エロ本、よんでます」と「冷やし中華、はじめました」ばりに言い切れるほど心の大きい人間ではなかったし、イナゴの佃煮も食えないほどチキンなボーイであったからだ。

おもに押入れの中、ヤツが買ったブーツが入っていた大き目の箱(40cm四方くらい)にヤツのエロ本・写真集は隠されていた。
それを盗み読むような日が続いたのだがそのうち飽きて見なくなってしまった。そして夏が過ぎ冬が訪れ春を迎える頃、兄が卒業後上京することになった。
これまでの別れの中で一番辛くなかった別れが訪れ、部屋には僕一人。やっと一人の部屋ができた!!と息巻き早速部屋のお片づけ。
兄の影が残るシロモノは極力処分し、部屋はオレ色に。そして片付け中押入れを「ガラッ」と開ける。

『・・・・・・エロ本残していきやがった、アイツ!!』

ヤツの性格の悪さを少々見くびっていたようだ。絶対オレが見たことを知っていて処分に面倒くさくなって置いて行ったのだ。正直、もう見飽きて興奮もしなくなったエロ本を置いていかれる身、いと辛し。
とりあえず置いておいても良いが自分が家を出るときに絶対厄介になる!と思い処分開始。

まあ雑誌系エロ本は参考書などと一緒に処分すれば良いとして、この分厚いハードカバーの写真集2冊(飯島直子、高岡早紀)はどうすればいいんじゃい!!??

そうだ、売ればいいんだ!と名案が浮かんだが、ブックオフの前で立ち往生。ニキビ面時代の僕にそんな勇気はなかった。中には女子高生もいるし。
ホトホト困り果てた学校からの帰り道、バッグには参考書よりも何よりも重い写真集2冊。それが僕の心をさらに重くした。

そんな中、僕はちょうど人気のない神社を通っていた。

『チャ、チャンスだ!!』

神社の境内、建物の下部分がちょうど壊れていて穴が出来ていた。

そこに僕は飯島直子と高岡早紀の写真集を捨てた奉ったのだった。

ちょっとした罪悪感とホッとした安堵感に包まれ僕は家路に着いた。


そう、青春はいつもホロ苦いのだ。



posted by すかんぴんプロジェクト at 16:55| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ノー!ブラザー! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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